ari

花束みたいな恋をしたのariのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.5
まず思ったことはいつまでも好きな人とお互い好きなものを共有していたいなってこと。
一緒に同じものを見たり経験したり。。
それが出来たら最高だなーと。

好きな映画の話とか好きな音楽の話とか好きな場所とかとにかくお互いの好きなものを否定せず話せる関係でずっといれたらいいのにと・・・そんな関係性に憧れる。

でも、結局人は変わる。良くも悪くも。
その変化がお互いにとっていいものなのか悪いものなのか。理想と現実は違う
だけど理想を追い求めたいのもわかる。
どちらが悪いとかじゃなくて、もらった花束がその瞬間は綺麗でいい香りがするけど時が経つと匂いもしなくなって萎れていくようにどうしょうもない事で、どんな花だったのかどんな香りだったのかどんどん忘れていってしまう。
でも、その瞬間が鮮やかであればあるほどあの時に戻りたくなる。
ドライフラワーにでもすればいいんだけどなんか違うんだよなーって。

でも、結局妥協しちゃってるんだよね。
どんな選択をしようとあの時みたいなワクワクするようなドキドキしてキラキラするような恋は出来ない。
大人になるってそういう事なのかなと。
そんなことを感じた作品でした。
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