アーモンドフィッシュ

花束みたいな恋をしたのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.3
Twitterで、とあるおじさんが、「花束みたいな恋をした」をご覧になったのですが、どうやら結末にご不満があった模様。そこでね、そのおじさんと私のフォロワーの方々が、今月末でサービス終了するAmazonプライムのウォッチパーティ機能を使って、一緒にその映画を観ることにしたんです。ウォッチパーティ、私も初めて試したんですけど、チャット方式でYouTubeのスーパーチャットみたいで楽しかったですよ。普段だったら一人で見ているところを飛ばしたり、途中で休憩したりしちゃうけど、ウォッチパーティだとそういうわけにはいかない。だからこそ、余計に集中できる要因になるんじゃないかなと思います。でも、このおじさん、なんとネタバレをするタイプで、「あ、この二人、この後〇〇に行くんだよ」とか「ここの会話、覚えておいてね!大事だから」とか、良いところで先を言っちゃうんですよ…!他のメンバーからは大顰蹙買ってました。皆さん、ネタバレはしないようにしましょうね(笑)

それでは、映画の話に戻りましょうか。「花束みたいな恋をした」の監督は、「東京ラブストーリー」の脚本を手掛けた坂元裕二さんです。そのせいか、どことなく「東京ラブストーリー」を彷彿とさせるシーンが多くありました。ストーリーは、終電を逃した駅で偶然出会った絹(有村架純)と麦(菅田将暉)の二人の恋愛物語。ですが、二人はすれ違いを見せ、関係が壊れていく…そんな展開。なんとなく「ラ・ラ・ランド」と「レボリューショナリー・ロード」を足して2で割ったような映画だな、と感じました。

麦が絹と一緒にいる理由は「現状維持」と言ってましたが、それをするために、皮肉にも麦は変わってしまったのかな、と。でも、気になったのは絹ちゃんのやりたいことがいまいちピンと来ないところ。お互いに夢を持っている「ラ・ラ・ランド」とは違うんですよね。麦はクリエイターで、絹ちゃんはサブカルチャーの消費者…。実は似てるようで、この二人、全然合ってなかったのかもしれませんね。

ラストは、お互いに幸せになれて良かったとは思いますが、Twitterのおじさんは、その結末が気に入らなかったみたいですね(笑)

出会いのドキドキから、途中の修羅場、そして最後はハッピーエンド…。ジェットコースターのように感情が揺さぶられる映画でした。ぜひおすすめします。

アマプラのウォッチパーティ、また違う形で復活してくれたらいいのに。