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花束みたいな恋をしたのうのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

恋愛経験なし大学生女が見ました。
結婚ってすごいと思いました、恋愛に対する幻想打ち砕かれました、あと別れるって言う結末は知ってたので「こんなに仲良くても別れるんだー」と思ったら人生ムズすぎて既に挫折しそう。

そして正直どちらの気持ちも分かるけど、冷静に客観的に見た時に絹ちゃんが夢見すぎかな、って思いました。

麦くんが就職してバリバリ働いて、本屋さんでも成功の仕方みたいな本しか見なくなったときに、麦くんは変わってしまったなと絹ちゃんに同情したけれど、麦くんの根底にある気持ちはずっと「絹ちゃんと一生一緒にいたい」で、それをするため、将来のために今たくさんお金を稼いでいるのを知って麦くんサイドになりました。その反面、絹ちゃんは「楽しく生きたい」ってだけでよく分からない企業に転職とか考えていてフワフワしてるのが、麦くんと仕事に対する価値観があっていなくて見ているこっちも辛かった。そして好きだけでは生きていけない挫折を麦くんは1回味わってるからこそ現実見れてたんだよね。どんなに喧嘩しても最後の最後まで「別れよう」は絶対に言わなかったし、お互い好きだったからこそ「今」一緒にいたいのか、「この先」一緒にいたいのかで結構なズレが生じて上手くいかなくなっちゃったのかなと思いました。

お互いに別れる決意する瞬間まで一緒で本当に気が合うどころか心も通じあっている仲間なんだなーと思いました。別れる時、2人とも決意していたはずなのにやっぱり別れたくないっていう麦くんが本当に無理で大泣きしました、菅田将暉演技上手すぎな(^^)
そこは普段と逆転してて絹ちゃんが現実見れてたかなと思いました。(「今日が楽しかったから別れたくないって思うだけだよ」みたいなところ。)そして極めつけの初々しい付き合う前の男女、、、もうあの頃には戻れないんだなーっていう感情と戻りたいなっていう感情が入り交じってそうな表情だったしお互い泣いてたしなんかうまく言語化できないですほんとに!、、

あと別れた後の方が楽しそうだったのはすごく悲しかった。恋人としての関係なら仕事の価値観とか生活リズムもお互い干渉し合うから趣味の合う友達という関係だけで過ごせてた方が何も気にせず楽に出来るからなのかな。

最初のシーンが未来のことだって途中で気づいたのでイヤホンのくだりめちゃめちゃ納得しましたーーー、、
2人ともちゃんと覚えてて、最初見た時恋人にこんなこと言われたら面倒くさそうすぎて無理って思ったけど、2人の中の大切な思い出だもんね、1回見た後にまた思い出したら感じ方だいぶ変わりました。

最後2人とも水に手振ってたのが良かった。
本当に本当に別れて欲しくなかった余韻すごいけどめちゃめちゃいい映画だと思いましたーー、😭
う