ポケ文太郎

すべてが変わった日のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

すべてが変わった日(2020年製作の映画)
4.0
2020年 アメリカ🇺🇸

原作はラリー・ワトソンが2013年に発表した小説『Let Him Go』

舞台は1960年代のモンタナ州
息子を落馬で亡くしてしまった夫婦
その後息子の妻は再婚し幼い孫息子を連れて新しい夫と暮らす
しかしこの夫、どうやらDV野郎のよう
しばらくして様子を見に行った義母だが、彼らは既に孫を連れて町を出ていた…

息子を亡くした夫婦役がケビン・コスナーとダイアン・レインですよ‼️
自分の年齢だったら、もう絶対問答無用で劇場に足を運んでしまいます

無鉄砲で自分本位な妻になかば強引に孫を連れ戻す為、旅に出る元保安官の夫
無謀な行為、どこかで「いつか諦めてくれるかも」と思っていたのかもしれませんね

アメリカの理想のような美男美女の老夫婦♡美しいロードムービーなのかと思って見ていたら…

後半はサスペンス・スリラー😱

義理の娘が嫁いだ先は地元でも有名な暴力ファミリー
果たして、この老夫婦は孫を奪還できるのか!?
それとも…

ケビン・コスナーが流石イケオジです!
『フィールド・オブ・ドリーム』の頃を思い出すアメリカの良心

そしてそしてそして‼︎
ダイアン・レインの美しさったら💖💖💖
若作りをしていないナチュラルは美しさで、綺麗なのにお婆ちゃんでも不自然じゃない!何なんでしょう!素敵すぎる😍

話はとても恐ろしく怖いのですが
登場人物各々の感情や育った環境を考えると胸が痛いです

義理の娘だった女性には家族が全くいなかった
DV男は末っ子で家族からも見下されていた
鬼の家長である女性も、こうなるには理由があったはず
この鬼家長の息子達のバカっぷり、何故こんなにバカなのか
そして途中で知り合うネイティブ・アメリカンの青年の過去が深い

人を作るのは人であって環境なのだなと思いしらされます

ひと昔前のアメリカの話、とは片付けられない何が残る作品

よくわからない邦題よりも原題の意味の方が深いです
ポケ文太郎

ポケ文太郎