ふじこ

すべてが変わった日のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

すべてが変わった日(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

どんな話なのか一切知らずに視聴。
冒頭からむちむちボンバーな赤ちゃんがめちゃんこ可愛い。
とか思ってたら、息子が死に更に時間が飛んで義理の娘が再婚。
微妙な立場になってしまったけれど、祖父母マーガレットとジョージは孫を心から愛している。
しかし町へ出掛けた際に、再婚相手が孫に冷たくあたった上、義理の娘を殴り付けるのを目撃。
口実を作って会いに行くと、引っ越したばかりのアパートは留守で近所の人から再婚相手の実家に帰ったと聞く。


"失ったものの長いリスト、それが人生ってもんだ"
という台詞にキュンとしちゃう、ケビン・コスナーが未だに鬼カッコ良いの凄い…激渋おじ。

再婚相手のお家が婆ちゃんが仕切っている…こう、雰囲気がヤバい感じの家で、やっと会えた孫も僅か数分で取り上げられてしまう。
孫の実の母親であるローナも再婚相手とも話が出来る雰囲気じゃないので一旦帰って次の日に交渉するんだけど、冒頭で アラ…って思った、"義理の母としてのマーガレット"の態度が良くなかった事を謝罪する。
義理の母親の中で、息子=孫>>>>>>嫁 なのはもう、しょうがないと思うんだけど、冒頭で アラ…って思ったあの感じ。あなたにも母親が必要だったのに、心を閉ざしてごめんなさい と。
息子が亡くなる前も、亡くなってしまってからも2人…ジョージも入れて3人で寄り添い合っていればもし再婚するとなってももっと先だったかも知れないし、もっと別の良い人だったかも知れない。これはマーガレットの良くなかったところだと思う。寡黙なタイプだけどそれは関係なくて、ジョージにも出来る事はあったと思う。

だれか他の男性に心を寄せるのは良いんだけども、そいつが実はクズだった 息子も自分も殴られている という状況であるのなら、母親であるローナ自身が本当は自分でなんとかしなきゃならなかったはずなんだけど、それが出来なかったのがローナの落ち度かなって。一番に母が守らなければならないのは子供でしょうに。
と思っていたのだけれど、あの狂気的な一家から逃げ出す事が難しかったんだろうな。
一度一緒に逃げると約束したのに来なくて、次に迎えに行った時には殴られた痣があったし、ただの暴力ならまだしも普通に指を切り落としたり出来るような一家に下手な事したら息子の命ごと危ないもんなあ。

ローナに一緒に出て行こうと誘った日の夜、突然モーテルに乗り込んできた相手一家と一悶着あってジョージの指が切り落とされてしまう。
ここで えっ…これ何年の話?ってなって確認しちゃった。1963年か…ってこの感じOKだったのかな。
なんなら警察も例の一家に逆らわないように、ジョージ達夫婦が悪いと勝手に決めつけられちゃったけども。

結局、道中で出会ったインディアン系の少年の家に身を寄せるのだけれども、夜にジョージが車で飛び出していってマーガレットは少年の馬で追い掛ける。
家に忍び込んで奪った銃でローナの再婚相手を脅し、孫とローナを外へ逃がすものの相手の一家にやられたジョージは息絶え、マーガレットは泣きながら最後のお別れをして、最後はローナと一緒に家路につく。

ちょっと分からなかったのが、再婚相手一家のあの狂気的な老婆は一体何だったのか?ってこと。
この場所に入植したものの厳しい環境に一族で幾人か死人が出て、自分の兄弟たちはみんなこの地を去ったけれど、自分は夫に意見してここに残ることにした みたいな事は言っていたけれど、それとこの狂気的な振る舞いの繋がりが分からなくて困惑しちゃった。
地元での権力があるからこの一家の主である内は好き放題出来て、だからそうしてるのかな?時代の話なのかなぁ。
この一家の事が全く理解出来ないからなんだかあんまり話が入って来なかった。

ケビン・コスナーまだ全然カッコ良いじゃん…!すごい!とか思ったのが一番強い感情だったまである。

ちょっと考えたんだけど これが日本だったら、息子の妻ローナは亡き夫の両親に子供を会わせる必要はないんだよね。祖父母には法律上なんの権利もなかった気がする。離婚してもそう。妻が親権を得た場合夫には面会する権利が(養育費を払っているならば)あるんだけど、その両親には権利がない。息子が離婚して一生会えない孫とかもそこら中に居るんだろう。
それは可哀想だなと思うけど、祖父母まで出てきたら権利上ややこしくなるからかな…。
養育費を払わない息子の代わりに払うので…って事なら会う権利も発生するのかな…母親との交渉次第なのかなぁ。
ふじこ

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