デヒ

カモン カモンのデヒのネタバレレビュー・内容・結末

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

『C’mon C’mon』
2022年4月6日(水)ユーロライブでFilmarks先行試写会として鑑賞。

「子供への接し方」と「子供からの接し方」。理解し合うための会話(対話)。
自分自身を見つけるのが大切である。

ホアキン·フェニックスが演じたジョニーという人物はラジオ番組をやっている人である。ニューオーリンズなどいくつの都市で10代の子どもたちを対象としてインタビューを行う。このインタビューは演技ではなく、実際にリアルに行ったインタビュー内容だという。
質問は「あなたの親が子供になったら何を一番大事に教えたい?」「スーパーパワーを一つ持つことができるとしたら何が欲しい?」「あなたの親はあなたをどう思っていると思う?」「街の大人たちについてどう思う?
歳は若いがそれぞれ慎重に考えたことを言う態度が良かった。 こんな考えをしていたんだ… と思い、学ぶ点も多かった。「私たちの考えを大人たちは時代が違うという理由で無視する」という言葉があった。時代が違うだけに考え方も変化しなければならないと思う。それに対抗して新しい試みと変革を受け入れてより良い世の中を作るための努力をしなければならないと思う。世の中は変化し続け、その世の中を成すのはこれからの世代だから。 大人になった私たちも過去には同じく子供だった。だから、理解できないって怒るよりは応援した方がいいんじゃないかな?
この質問は世の中を生きていく上でも考えてみたい質問である。

Jesseはそんなにイラつくお茶目っ子だったのに、接し方を変えたら、満面に笑みを浮かべる。理解しようとしても理解できない部分がある。世の中のどれに代入しても当てはまる正義であり、公式である。しかし理解できないことで終わらせるのは失敗で臆病者だと思う。「理解できないこと」から「理解する」ことに変わるのは、小さな行動から起こる。何でも試すと、一つくらいは当てはまるものが あるだろう。相手もきっとあなたの努力を分かってくれて変化するだろう。今作はジョニーと甥のJesseを通じて強く表現している。
最初Jesseのくっそむかついたけど、理解できた。自分なりに見てほしいと要請していたのだ。わざとむかつかせたのだ。

年齢を問わず会話(対話)は重要だ。いやな話によってお互いに傷つくこともある。だが、いつかは直面する問題である。時間の問題に過ぎない。私は真相究明というのは、時間の問題だと思う。黙っていることではなく、対話でぶつけながら答えを出すのが現代人には必要だ。コロナによって会話できる機会がなくなったと?大嘘。電話とリモート会話があるんじゃないか。それはあなたの恐ろしさによる言い訳にすぎない。後回しにしては成長しない。誰でもいいから、会話をしよう。

最近劇場公開された映画の中で白黒映画が多い。ケネス·ブラナー監督の傑作『BELFAST』、『パリ13』、アルフォンソ·クアロン監督の『ROMA』など...。今作は白黒映画の長所が最大に活用されたと思う。まず、色がないことで人物に集中できるということ。子供たちへのインタビューはもちろん、ジェシーとジョニーの2人だけの時間と空間がより特別に迫り、葛藤と幸福がさらに深まっている。
② 望遠レンズかな? 深度が深い。焦点が合っていて、その広い世界が見える。
③ 顔のアップよりはロングが多い。身振り手振り声のトーンでも演技をする。そしてホアキンフェニックス、「普通の人」を演じている。とても難しかったはずなのに、すごい。

やあ…2022年公開作品の中で傑作が多すぎる。今年のベスト10を選ぶのがすごく大変そう…
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