あめこ

カモン カモンのあめこのネタバレレビュー・内容・結末

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に
今の自分の置かれてる状況に
ピタッとハマってしまって
人生ベストに入ってしまう映画だった
ボロボロ泣いた

大人の不安
子供の不安
大人と子供で線を引いて
互いに伺いながら行ったり来たり
でも途中から気づく
これは「人」と「人」の関係なんだと
子供は大人になり
大人は老いていく
子供の頃の記憶は薄れ
大人はやがて忘れていく
それでも「進め」「進め」「先へ」「先へ」
線が消えて互いに感情をぶつけ合う

子供は守られるべき存在で
安定の中育まれるべき
それは守られるべき基本だけど
子供は子供で育っていく
大人はコントロール出来ないことに気づく
もう、一人の人格であると

きちんと「母親」の世界に押し付けられる責任の重さも言及していて良かった

大人だって弱くていい
男だって不安定で感情を出して泣いていい

ただ、切なくて仕方なかったのは
彼が親を失った子供になって遊ぶところ
私が感じたのは「いつ完璧な親を失ってもいいように」無意識に準備してるのかな…と
いつか気づく、親も大人も「完璧ではない」こと
弱い生き物であること
それに気付かされたのが早かったのだと思う
メンタルヘルスを抱える親を持つと
きっとそうなってしまう
個人的に私もそうである子供時代だったので

できるだけ愛されていて
できるだけ安心でいて
できるだけ自由でいて
そう願わずにいられない

エンディングも子供達のインタビューで素晴らしかった
あのインタビュー全編聞きたくなります
あめこ

あめこ