ねね

カモン カモンのねねのネタバレレビュー・内容・結末

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ホアキンの素晴らしさはもちろんだけど、ジェシー役のウッディ・ノーマンが最高にcuteで演技も上手くて吸い込まれた。
子育ての話とも言えるけど、ただのそれじゃなくて、子供たちのインタビューも加わり、一人一人の背負っているものや人生に焦点を当てた作品にも感じた。
子育てをしたことがない自分でも、小さい頃ジェシーと同じような事で怒られたなあとか思い出して懐かしくも感じる。
作品の中で、ジョニーがジェシーのことを対等な1人の人間として扱っている様子が良かった。ジェシーは、何でも素直に質問したり、たまに困らせたり、心配掛けたり、子供らしさに溢れてて愛おしい、かと思ったら、家族やジョニーの兄弟間の事情を把握していたり、言ってない大人の思考まで感じ取っていたりと、大人びた面も持っている。
一方、ジョニーは子供の扱いに不慣れながらも、真正面から向き合い、ジェシーの言う事に耳を傾け、奮闘し、ジェシーのことや微妙な関係だった姉の心情も知っていく。

お互い少しずつ心を開きながらそれぞれが何かを得ていくという、面倒見るものと見られるものという関係を超えた、人と人との関わりが美しく描かれている映画だった。

内面を吐き出していいと2人で叫ぶシーンに2人の良い関係性が表れていて、c’mon c’mon という言葉と共に歩いて行ける気がする。
ねね

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