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カモン カモンのKEiGOのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.0
音の、いや会話の映画と感じた。
「この作品はなぜモノクロなんだろう。」
そう思いながら鑑賞していくうちに、「あっ!この不思議な"親子"の関係を会話だけで表現したいのか!だから余分な情報量を落としたんだ。」と思いました。無論、これはあくまで個人的な感想ですが。

恥ずかしながらA24[1]の存在をこの映画で初めて認識しました。いや〜恐ろしいスタジオが出てきたものです。『ムーンライト』『レディ・バード』を作りながら『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』を作ってるんだから。その振り幅に驚く一方、作品間を貫く確かなカラーがある。謎を解くべく、そのうちA24ツアーも開催したいですね。

そんな音の情緒が重要な劇場で、私が手にしたのはホットドッグ。しかもジョンソンヴィルのソーセージ。すごく美味しいのだけれど、この映画に際しては「(ダメだ…パリッとさせちゃダメだ…咀嚼音も極限まで殺さねば…)」という別の戦いが開幕。あまりに静かに食べていたもんだから、両隣に座っていた友達にめっちゃ笑われたとさ。だって気ぃ遣うじゃん?笑


参照
[1] SYO, いまさら聞けない!? 「A24」の基礎知識! 映画ファンが圧倒的に支持する新進気鋭の制作スタジオ, BANGER!!!, https://www.banger.jp/movie/39616/
・宇野維正, 映画監督はなぜモノクロ作品を撮りたがる? 宮崎大祐監督に宇野維正が訊く, https://note.com/netflix/n/n75aaeb110c9b
・若田悠希, 誰もが悩むコミュニケーションという問題。『カモン カモン』マイク・ミルズ監督が描く「人間関係の綻びと修復」, HUFFPOST, https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_625f5ff6e4b0be72bffbdef2
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