アガサ

カモン カモンのアガサのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
3.9
まとまらないままメモしておく。

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It’s ok to not be okay.
自己肯定感とかセルフラブという言葉をよく耳にするけど、皆自分を高めて愛さなくてはいけない、みたいな風潮に疲れていたのでとても共感した。大丈夫じゃなくて大丈夫なんだよね。一緒に怒り嘆いてくれる人や慰めてくれる人は必ずいる。

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私の日々の愚痴なんて、やらない目を背けるための言い訳なんだよな本当Blah blah blahだよな。

とか。

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母親は全てを解決する任務があるという社会的圧があることに皆気付いてないよね、という気付きがあったり。
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子供って大人が思ってるよりいろいろなことが見えてるって自分が痛いほど感じてきたはずなのに、そんな大人へのフラストレーションをいつの間にか忘れて、行きたくなかったあちら側へ片足突っ込んでることに気付かされた。

子供に恥ずかしくない、子供を子供扱いしない大人になる努力を怠っていたなと反省。

そして子育て、働くこと、家族のメンタルや環境のバランスってすごくプライベートな事だから他人からは見えづらいけど、そのちょっとだけ奥まったところのバランスが崩れると社会からすぐに外れてしまう怖さとか。

コミュニケーションって言葉だけじゃないし言葉通り受け取っていいとは限らない。
大切な人が本当は何を思って伝えようとしているのかちゃんと汲み取る努力って何歳になってもどの立場でも必要だしすごく大変。

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子供達へのインタビューシーンは実際に行ったインタビューらしく、皆自分の可能性と希望を持ちながらも現実を真っ直ぐ捉えて責任を持った自覚で答えていた姿に胸を打たれた。護らなくてはいけないものってああいう存在。

年末に自分を見つめ直すヒーリングの時間になりました。音楽もすごく良かった。
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