平凡なものを不滅にした映画
叔父と甥っ子の期間限定の2人暮らし。
あまり親しくもなく年も離れていてお互いを理解できない中で、行動の意味を深く考えたり、気持ちを誠実に伝え合っていく。
そういった行動の全ては、相手を大切に思う気持ちが詰まっているということを感じさせられました。
親にとってはかけがえの無い思い出でも、子供にとってはすぐに忘れてしまうというのも描かれていて切なさもありました。
それがわかっていても、一瞬一瞬を大切に正しく接したい、という気持ちは本当に愛に溢れていますね。
まさに劇中で主人公が、録音の良さは平凡なものを不滅にできるからだ、と言っていたように、平凡だけど刹那的で大切なものがぎゅっと閉じ込められています。
自分を尊重して育ててくれた親に感謝を伝えたくなるし、こんなふうに子供との関係を築けたら素敵だなとも思えます。
