はまやらわ

ミッドナイトスワンのはまやらわのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

性別が男でも母性が生まれるかのシュミレーション映画。

意外と雑な脚本で、現代的なテーマの割には昭和っぽいベタな作り。
そう感じたのは、キャラクター設定。セレブ母親、孤独な少女、金を貢ぐ同僚の友達などなど。今どき見ない役柄で、逆にこういう演技が出来る俳優探す方が大変なのではないか。
見せ方に関しても、広島のヤンキー描写や田舎の母親の号泣、喧嘩していて胸がはだける、男として働く職場の同僚が股間を触ってくる、学校でのイチカを見る回りの生徒たちの接し方、金持ち娘の孤独、デリカシーのないオカマ発言、つけ爪のギャルなナース、空き容器への貯金の仕方など思い付く限りでもベタがたくさん。

ただ、ベタ演出がある一方で、リアリティーから飛躍した演出が見られた。昔ながらの大御所監督の作風にも似た雰囲気があって不思議な感覚。
クレーム客と喧嘩で大もめの中舞台上でダンス、屋上での結婚パーティでのダンスからの飛び降り等、クセが強い。海に飛び込んでいったのもなんで?ってなった。

草彅剛の演技力。
昔のコントでも似たような役をやっていた気がする。当たり前だけどその時とは別人。自分の境遇に泣きじゃくるシーンが良かった。
髪を短髪にしても、その役に見えるのが凄い。

以下気になったところ
●イチカの才能ありすぎて、チート級。海外の学校に行ける。
●服部樹咲。下手なところから上手い演技まで。最初の歩き方、服装でその時の境遇がわかるようになっている。
●タイでの手術。失敗して死ぬこともある?怖い。
●「流行ってますよねLGBT」
●読んでる漫画が「らんま1/2」