このレビューはネタバレを含みます
トランスジェンダー女性がバレエの才能のある少女と出会って、タイに行って性転換手術をするが死んでしまう話。
「トランスジェンダー＝悲劇」「才能のある人間＝成功」っていう映画。
性転換手術って怖いという印象が強烈に残った。
なんか思ってるのと違った。
トランスジェンダーが生きにくい社会を浮き彫りにするという部分は良かったが、せっかく映画なんだから見ているトランスジェンダーの方に力を与える作品にするべきだったのではないだろうか。
生まれつき性に違和がある人は手術で失敗して死んで、生まれつきバレエの才能がある人は海外で成功して。
それを対比させる監督、脚本家の感覚にすごく違和感を覚えた。
草彅君の演技はすごく良かった。
短髪になっても女性の感じが残ってるところとか。
「うちは金持ちでパパが年収4桁で愛人2人」っていうセリフが印象的だった。
あの子も殺さなくて良かったような。
最後のバレエのシーン。
「才能のある女の子のバレエは美しい」っていう監督の感性が象徴されてた。
最初の方の草彅君のメイクやショーのシーンと対比されてて、生まれつき性に違和がある人は美しく輝けないっていう事でしょう。
酷いなあ。
