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ミッドナイトスワンのmylifeのレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.5
以前から気になっていたいた「ミッドナイトスワン」を初鑑賞してみた。「ドライブ・マイ・カー」の一つ前の日本アカデミー賞での作品賞にあたる作品やよね。

主演は草彅剛。トランスジェンダーのお話と言うぐらいしか知らないが不意に、この世界観に飛び込んでみようと思う今日この頃。

監督は内田英二。「全裸監督」で有名な人みたい。ドラマの類いは、ほとんど見ないので詳しいコトはよく知らへんけど、沢山の映画を監督しているんやね。観ていたのは「グレイトフル・デッド」と「獣道」の2作品だけやったのだ。

ふむむむ、オモロイ。めっちゃ引き込まれるタイプの作品やん。養育費が目当てではあるが突如、預かるコトになった中学生の女の子との出会いを描く。

まぁ、どうせ徐々に距離を縮めて仲良くなるんやろうな…なんて思っていたが距離の縮め方が思っていたよりも、とても自然でジュワっと染み込む感じ。

まぁ、ベタなコメントになりそうやけど、草彅剛がやはり凄いのね。本当のトランスジェンダーの人にはお会いしたコトが無ので、あくまでイメージやけど真に迫っているようには感じた。

この役を演じきれるのは、SMAPではキムタクや香取慎吾とかでは無くて草彅剛がベストだと感じる。吾郎ちゃんもちょっぴり合いそうやけど、やはり…つよぽん一択かな。ちなみに中居くんでもない。

「彼らが本気で編むときは、」を思い起こさせる内容だとも感じた。似ている設定が多くて、お互い共通する価値観が似かよる。大きく異なるのは、こちらはバレエをメインテーマの一つとしているトコロかな。

年月が経つにつれて気持ちが高まり二人の感情は揺れる。海辺のシーンは、その高まった感情が、程よく繊細に描かれていたと感じた。

好きな邦画は多いけど本作も少し他とは違ったようなポジションでありながらにも、とても優れている印象を受ける。邦画の未来もまだまだ明るい。
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