ミッドナイトスワンのうにのネタバレレビュー・内容・結末

観終わった後に良い映画だったなと言う感情と、なんとなくモヤモヤした、言葉で表すのは難しい感情と両方残った。
凪沙はきっと母になりたくて、女でありたくて、一果のことを心から愛して、ずっと一緒にいたいと願った。
一果も一緒に過ごして、自分のために自分を捨てて頑張って働いてお金を稼いでくれて、自分のことを本当に大切に思ってくれている凪沙のことを大切に思っていた。
2人とも世界から大切にされなくて、自分がなりたいものになれなくて、もどかしい思いを抱いていた中で、凪沙にとって一果の才能は自分の分も花開かせてほしいと思ったものだったんだろうな。
一果はりんちゃんの思いも、凪沙からの愛も全てを受け取って、いろんな思いも背負って、これから踊り続ける。きっと苦しい瞬間もたくさんあるけれど、彼女の持った才能は多くの人を照らし、ふたりも一果自身が輝き続けること、踊り続けることが1番嬉しいことなんだと思う。
幸せとか自分らしさとかいろいろ考えるけれど、そんなのはなんだって良くて、みんなが幸せに生きられたらいいのにな。