このレビューはネタバレを含みます
美しく儚く素晴らしい映画だった。
特に最後の海のシーンでは、透き通った音楽と少女の動きが見事に調和していて非常に印象的なシーンになっていた。
こういった映画の感想を書くのは難しいな。少女にとっては希望のあるラストだったが、主人公は悲劇のヒロインで終わる。なぜこのラストになったのか、少し調べたりもした。映像も音楽も脚本も本当に美しいラストだとは本当に思っているのだけれども。腑に落ちない部分は色々あり。
個人の印象だが、トランスジェンダーを扱う映画は悲劇的なものが多い気がする。チョコレートドーナツとか。これを題材にして良い映画を作ったポジティブな面と、トランスジェンダーの生き方が不幸に見えるネガティブな面、エンターテイメントととして割り切ってしまえばよいのだが。
感情がまだ整理できていないため、グダグダと書いてしまった。でもそんな映画だと思う。草彅の演技が凄くて、草彅だと思ってみてなかった。
美しさと醜さ、光と影が表現された記憶に残る作品だった。