このレビューはネタバレを含みます
公開初日レイトショーにて鑑賞
とにかくレビューを伝えるよりも
見て欲しい体感してほしい作品
どんなに良さを伝えたくても
伝わりきらないと思います
序盤のショーのシーンは
ハリウッド映画を彷彿させるような
きらびやかな映像
場面転換に使われる大都会の光景が
都会の片隅でひっそりと生きてる凪沙と一果をより闇に押し込んでしまうような錯覚
心を通わせ始める2人のぎこちなさや
不器用な会話
凪沙の部屋に入り込むネオンが
時折暖かな陽だまりのようにも見える
それでも思うように人生はいかない
掴めそうで掴めない幸せ
難しいテーマではあるけど
誰しも何かしらの生きずらさを持ちながら生きてる
もがきながら前を向こうとする凪沙と一果は美しかったです
余談で
シザーハンズが私史の中でダントツでしたが
軽く超えました
テーマ題材は違えど
切なく痛く儚い
どこまでも疼くような感覚の映画に
久しぶりに出会えました
⚠️ネタバレ考察
コピーの
「母になりたかった」
女ではなく母になりたかった凪沙が
一果が呆然と舞台上で立ちすくむ所に駆け寄ることが出来ず
早苗は当たり前のように駆け寄った所に
血を感じました
早苗にも母性がなかった訳ではないし
その姿を目の当たりにする事でより母になりたい気持ちに拍車がかかったのかと思います
実家で女になった体を晒す事になってしまったけど
凪沙はあくまで母になったから
乳房を露にしても動じてなかった
それが模造されたものであっても
凪沙には必要だった
ラストはあまりに衝撃過ぎるとの声もあったが
凪沙の愛を永遠にするには
あのラストでなければならないのかと
3度目で思いました