この映画を観て、
軽々しく泣くことなんて出来ませんでした。
強く生きていかなきゃいけない人は
たくさんいる。
守られているはずだけど、
本当はそうでない人も
たくさんいる。
強くなることが恐怖の人も
たくさんいる。
強く振る舞わないと
立っていられない人も
たくさんいる。
私自身は
たぶん最期は一人だと思う。
その姿は
人には見せられないくらいかもしれないけど、
凪沙さんように
見たかった景色を
自分の力で見れる人になりたい。
けど、
それは本当に強く生きているからこそ
見れる景色なんだろうな。
今回、
強く生きるっていうのは、
どういうことなんだろうとも考えさせられた。
結局、
愛でしかないのかも。
それが偽りの愛でも、
その愛に縋らなきゃ立っていられない人もいて、
けど、それで立ち上がりたいなら、いいと思う。
そして、また
強く生きる必要もないのかも、
とも思わされた。
死ぬっていうのは、
生まれることを選べなかった人が
唯一選べる選択肢でもあるから。
この作品は
LGBTというひとつの見え方で
人の生き方を捉えているけど、
色んな人に観てほしい。
そして生きることに鈍感な人を
炙り出してほしい。
