きりん

サイレント・トーキョーのきりんのレビュー・感想・評価

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)
3.0
人が生き違う恵比寿ガーデンプレイスを突如襲った爆破事件。幸いにも死者は出なかったが犯人の犯行声明が出される。「これは戦争だ」。そして威力を増して大量の死傷者を出すクリスマス・イヴに湧く渋谷スクランブル交差点での爆破事件。犯人は誰なのか。犯人の目的とは。次々と予告される爆破事件の行く末は。

特に予告映像でも大々的に使われていた渋谷スクランブル交差点のシーンはこのために実寸大のスクランブル交差点を作ったそうで見応えがありました。そしてあらすじでも述べた通り導入は引き込まれました。

しかし、大風呂敷を広げた分だけの中盤から終盤にかけての展開は尻すぼみ感が否めませんでした。90分強という時間でテンポは良かったですが登場人物の深掘りがほとんどされず、犯人の動機や行動も継ぎ接ぎで描かれていたため、置いてきぼりをくらいました。時間が増えても丁寧に描ききって欲しかったです。
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