sashaice

天才ヴァイオリニストと消えた旋律のsashaiceのレビュー・感想・評価

4.3
これで泣かないなら一体何に対して泣けばよいんだろうってくらい自分の中では琴線に触れる泣き映画でした。。神に稀有の才能を与えられた少年が神から与えられた壮絶な試練。戦争という絶望と喪失。傲慢と贖罪。全て歌い上げるのに5日間かかるという名もなき歌の真実。戦争が起きなかったら、ナチの迫害がなかったら決して誕生しなかった歌。。ポーランド系ユダヤ人の天才ヴァイオリニストの少年が華々しいデビューコンサートを前にして突然の失踪。その衝撃の理由とは。。静かに流れる物語だけど伝わるものはすごく激しい痛みと悲しみ。犠牲者と生存者、そして幼少期にその才能を鼻にかけて傲慢すぎた男のあまりにも大きすぎる贖罪というコントラストも非常に効果的で、彼の後悔や思いを考えるとあの歌は涙無しに聴けなかったです。。
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