テト

ファーストラヴのテトのネタバレレビュー・内容・結末

ファーストラヴ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

芳根京子の演技がひたすらに上手!!ひきこまれた〜!!

感想は、生育環境でこんなに人は変わっちゃうんだな。

「母に、父を刺したんでしょうと言われて〜…〜私は嘘つきだから、そうに違いないと思って」って泣き出しちゃうシーンとかもうもらい泣くところだった。22年間にわたって刷り込まれた意識は、それが認知の歪みだってことに気付くことすら難しい。きょうだいもいないわけだし、家以外の場所に親しい人ができたり、視野を広く持てる環境に自分がいかなきゃ、育ってきた家がフツウだから、疑いもしないよね。映画ほどの家庭じゃないけど、私の家も少しワケアリだから、色々考えさせられるちょっと重い映画だった。

中村倫也が、北川景子に、「自分の過去をあの子に話させて自分がスッキリしたいだけなんじゃないか」って話すところ、ずしんってきた。この人はこう思ってるに違いない…!この人のことを私は分かってあげられてる!って思い込みそうになっちゃう感じ、気をつけなきゃと思いつつも、無意識下でやりがちだから、修正が難しい。

これだけはいいたい、窪塚洋介の愛が海。深すぎて広すぎてびっくりした。最後の写真のところとか、北川景子が過去をしゃべるところでも、「昔の北川景子がいたから、今の北川景子があるんだよ」みたいなこといってて、それな〜〜〜!無駄だと思ってしまいそうな過去も、消したい過去も、全部今に、これからに繋がってるし、過去をいいものにするもしないも、今次第なんだよな〜〜〜洋介〜〜〜!って気持ちが爆発してた。心の中で。

ミステリー映画かと思ってたけど、ヒューマン映画でお気に入り。一緒に見に行ってくれた人が「ときどき苦しくなったね。」って言っていて、ちょっとほっとした。
テト

テト