【『正しさ』とは?】
まず今年トップレベルの邦画作品でした。
パンフに製作費200-300万円とあって低予算さにビックリした。
町山さんが今年暫定ベストというのは本当でした。あんなに満員のユーロスペースはいつぶりか。全国で現在の所8館しか上映されていない。もっと沢山の人が観るべき作品でした。
『正しさ』とはとは何か?について真正面から向き合った作品。ある違った二つの出来事との間にそれが揺らぐ。
そしてジャーナリズムの矛盾から社会そのものが矛盾であることに気付かさる。
立場とは皮肉なものであるなと。
ある時、意図せず逆転してしまう事がありえる。
『被害者』は『加害者』にもなりえるしまたその逆もあり得る。それは人の立場や視点が異なるだけでどちらにも捉えら得てしまうことだってある。
『正義とはなにか?』
人は優しく、正しさを求めて生きていくのだけれど、儚く、脆く、臆病だと思い知らされた。
キャストの皆さんの緊迫感ある演技がラスト迄続く。社会生活に伴う責任について、改めて考えさせられた。
160分近く丁寧に紡がれるように進む展開は長さを全く感じませんでした。
パンフと脚本を購入。監督がいらっしゃって気さくに話して下さいました。本作が二作品目!これから有名になり飛躍されるんだろうとおもいました。