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由宇子の天秤のhrt2308のレビュー・感想・評価

由宇子の天秤(2020年製作の映画)
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シネマ2

「由宇子の天秤」とは中々意味深で良いタイトル。

映像ジャーナリスト由宇子(瀧口公美)は、交際が理由とされた高校教師と女子高生の自殺を取材しているうち、その自殺の理由に疑いも持つようになる。同じ頃、父親(光石研)の経営する学習塾に通う萌(河合優実)が妊娠していることが発覚する、、、。

ジャーナリストの使命感に燃え、物事の真実を追求することに積極的でTV局の上層部にも歯に絹着せぬ対応をする由宇子。しかし、その刃が自分に向けらた時、正しい判断、行動ができるのか?

ジャーナリストでなくとも、人生において正義、良心、モラルに迷って判断すべき時があると思う。この映画はそんな場面の連続で、物語がどう転がっていくのか予断を許さない。展開がスリリングで観ていてヒリヒリしてくる。

観客に判断を思いっきり委ねられる作品。心して観なければならない。
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