このレビューはネタバレを含みます
重いテーマで、地味な出来事だがどんでん返しとなる事実が次々と明るみに出て、えーこんな展開なんだと驚く。観るものを飽きさせない。
マスコミ批判とか、正義と道徳とみんなの生活の天秤とかそんか単純な話ではなく、重い鉛を飲まされたような辛さともやもやが残る。大傑作だと思う。
カメラがユウコを追っかける感じかマスコミに追い回される感じに見えてきて、最後の病院から出て1人で歩いているところをカメラで撮るシーンはマスコミのカメラの追っかけを象徴しているよう。
少女の父親がちょいちょいみせる暴力性は最後のシーンの伏線になっていくし、この父子家庭の所得水準の低さの遠因になっているように見えて、絶望的な気持ちになる。