暴れムクドリ

アントマン&ワスプ:クアントマニアの暴れムクドリのレビュー・感想・評価

4.0
※MCUはドラマも含め全て視聴済み

個人的にアベンジャーズの中で一番好きなヒーローであるアントマンの最新作。とても楽しみにしていました。

アントマンの一番の魅力は(他のヒーローと比較すると)ザ・普通の人であること。決してトニースタークのように一人である程度何でもできるわけではなく、万能ではないからこそ誰かに頼ってチームとして何かを成し遂げるという部分がこれまでの前2作の特徴であり、魅力であると思っています。

今回の新作でもその良さが如何なく発揮されていました。娘キャシーは新たなヒーローであると同時にハンクに次ぐ頭脳班として量子世界への扉を開き、ジャネットは量子世界を知る人物としてキーになり、ハンクはアリの軍隊を率いてカーン(の装備)に致命傷を与える!それぞれがストーリーの中で良く活躍していてどのキャラのファンも満足だったのではないでしょうか。

もちろん我らがアントマン&ワスプも彼らに負けていません。カーンの船の動力源を縮めるシーンは最後キャシーの声に一致団結したスコット(とホープ)でなければうまくいかなかったでしょうし、今作の彼らも大活躍でした。

新たなMCUシリーズの悪役、カーンも魅力十分。装備頼りの強さなのは設定的にちょっとパンチ弱いか?と思わなくもないですが、スコットとのラストの格闘戦の迫力(と顔の怖さ笑)は圧巻でした。

ジャネットが量子世界についてこれまで明言しなかった理由や、カーンがなぜそこにいたのかなどストーリー上の整合性についてもこれまでの作品の流れにこじつけてうまく構成されていると感じました。

残念だった点としては、これまでのMCUで謎だった量子世界が我々と同じように人々の住む普通の世界と判明して、未知のワクワク感が減ったこと。エンドゲームでカギとなった量子世界では時間の流れが不規則という設定も特に生かされませんでしたし、カーンを倒した後にあっさりとキャシーが量子ゲートを開いたのも少し拍子抜けでした。

エンドクレジットの大量のカーン達、絵面が面白すぎて笑っちゃうけど、これから彼らがアベンジャーズを相手にどんな戦いを繰り広げるのか、今後のMCUの展開も楽しみです!
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