フェーズ5幕開けが好きなヒーロー＂アントマン＂だっただけにやや期待値が上がりすぎてたのかも。ミッドクレジットの絶望感はあったものの、作品単体としては単調でやや物足りなかった。
スターウォーズに酷似した量子世界にゆるキャラみたいな住人たち。ダレンもおいしい風な位置ではあったのに、あまりにアンバランスなデザインとあっさりとした改心が引っかかって自分の中ではそこまで耀かず。好みの問題だけど、これだけ複雑にして新たなる強敵カーンと対峙させるんだったらもう少しシリアス寄りにしても良かったと思う。もしくは、これまでのように日常よりなロケーションで戦うラング・スコットが見たかった。アントマンに求めていた＂擬似伸縮体験＂が現実世界で戦っていたこれまでより、今回舞台そのものがSFになってしまったことでサイズの変化を感じにくくなってしまったのも残念。またラストのシーンで一瞬、嫌な予感が頭をよぎるも能天気に締めるラングスコット。らしいといえばらしいのですが、アントマンがMCUシナリオ内の橋渡し的な役割としてあまり見応えのないまま終わってしまった感が残ってしまった。とはいえ、新キャストのキャスリン・ニュートン演じるキャシーが良かったので今後の展開に期待。
