ねぎおSTOPWAR

藁にもすがる獣たちのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)
3.8
このキャストの並びは注目でしょ!・・って観たわけです。
チョン・ウソン、チョン・ドヨン、ペ・ソンウ、チョン・マンシクってみんな悪いやつ上手じゃないですか!笑

あれれっ??韓国映画は数々観させていただきましたが、なんだろう、なーんか違和感。
面白かったし、よーく出来ていると思うのですが、やっぱり日本原作だからかなあ。
曽根圭介さんに何か思うわけじゃなくて、やっぱり登場する人物が、《日本人》なんですよ。
起こることやら、日本原作であってもなかなかに「韓国映画っぽい」わけで、だからこそ韓国も映画化しよう!ってなったんでしょうし。


言葉にすると人物の『執着の度合い』が日本人だと思うんですよねー。
・家族への執着
・金への執着
・生への執着
・犯人への執着
などなど

多くの韓国映画然とした韓国映画のキャラクターって例えば・・
ゾンビか!ってくらい血ぃ流しても死なないで走ってくるとか・・
腕落とされても指切られても殴り掛かるとか・・
逃げりゃいいのに怨念から追い打ちかけるとか・・
なんか漫画チックなほどにデフォルメされてません??
具体的には「CHASER」の犯人とデリヘル経営者ほか、「新 感染」のバス会社専務、「アシュラ」や「悪魔を見た」・・・
これがまた痛快でしょ?

今回のキャラクターって、全員抑制が効いている気がするんですよねー。途中で死にゆく人物も、韓国にしては意外にあっさり殺されてしまう・・。


唯一お気に入りなのはお母ちゃんかなあ。
あの嫁に対するいびりだったりね、家焼かれても「朝鮮戦争に比べりゃなんてこたあない」みたいな底知れぬ大胆さが痛快でした。ここは韓国っぽかったですね。


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