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エルヴィスのseapointのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
2.6
プレスリーと同じ時代の人間ではないので彼の外見、有名な曲、ドーナツ好きくらいしか知らないが、アメリカ人にとっては偉大なミュージシャンである。アメリカ人の監督ではなくAUのB.ラーマンが監督。有名castはT.ハンクスだけかな。(個人的見解)そのためプレスリーに集中できる。そう、とっちらかっていなくて良かった。

何よりプレスリー役のA.バトラーは役にあたって心身ともにものすごい消耗したんではないか。誰もが知っている人物を演じるのは誤魔化しが効かないし、歌唱力や所作までみっちり成さなければ完成しない。彼の代表作になるだろう。彼が役作りに全力投球したようにプレスリーは馬馬車のごとく、生き急ぐような人生。彼の真実の顔を知ると何というか、悲哀。最後の方のベガスのショーは正直どうだったのかな。周囲は本当の意味での気遣や理解者がいなかったのか。母親の死は痛恨の極み。トップは孤独であるというのは案外間違っていない。

B.ラーマンの演出は色の洪水でダイナミック。映像に圧倒される。やや長いけどね。
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