アラシサン弐

エルヴィスのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.8
ある程度アメリカとロックの歴史に明るくないと置いてかれそうな内容ではあるけど、それを差し置いても上映時間が2時間半近くあることに観終わった後に気付くぐらい音楽体験として楽しかった。

エルヴィスのパフォーマンス含めステージの再現度は凄まじい。
ちゃんとギターの人お花柄のテレキャスターだし。

エルヴィスの生い立ち中心に引っ張っていくのかと思いきや、パーカー大佐の目線でも描くことでより伝記色が強まってる印象。

エルヴィスがデカくなることで人種間の文化の壁がこじ開けられていくと同時に、エルヴィスに大佐が引っ付いてることで、良くも悪くもロックがビジネスとしても認知されることになるのは皮肉か。

めっちゃ仲良いBBキングとか、名前は出てないけどロバートジョンソンぽい人出てきたりとか、ブルース好きをニヤけさせるのも忘れない。

現行ミュージシャンがカバーしたサントラは賛否分かれそう。
エミネムやジャックホワイトあたりのブラックミュージックが基盤にある白人アーティストの起用は、エルヴィスと重なる部分があって個人的には支持。
アラシサン弐

アラシサン弐