ヒカル

エルヴィスのヒカルのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.5
トイ・ストーリー4が最高だったのでバズ・ライトイヤー観るつもりでしたが、けっこう評判が悪いのでロッテン・トマトでの高評価を信じてこちらを選択し、劇場へ(物価高ですのでIMAXは我慢して一般へ)

前半はテンポが異常に良く、知らないことだらけで興味深く楽しくエルビスを学ぶ事が出来ました。後半はアメリカのアーティストの黄金パターンで非常にだるくて長尺がデューン、ハウスオブグッチ並にきつく早く終われと思ってしまいました。

前半4.5点+後半1点+ラスト4点で3.5点といたします。自分は退屈になりがちな実話系が苦手なので4点くらいが一般的な評価なのかなと思います。


以下は少しネタバレ








前半の興味深かった部分についてですが、自分の知識不足のおかげですがエルビスはメンフィスの黒人の居住区に育ったらしく黒人音楽に慣れ親しんで育ったそうです。白人エリートの元祖パリピみたいな人と思ってたので意外でしたが、ロック嫌いな私がエルビスの曲を嫌いじゃないのはそのあたりが理由かと納得しました。

前半が素晴らしいのはいちいち出てくる黒人全員のゴスペル、ブルースなどのパフォーマンスがクオリティが異常に高く聞き入ってしまいました。オースティンバトラーの曲もそれらと交互に挿入されるのであわせ技で楽しませて貰いました。

後半はいつものアメリカアーティスト堕落ストーリーで黒人パフォーマンスもなくオースティンバトラーのみで退屈なきつい時間でした。

ただ、最期の末期エルビス本人映像のアンチェインド・メロディは素晴らしいもので、オースティン・バトラーは結果としては引き立て役として良い仕事をしたのかも知れません。

本作はサントラでエミネム、ドージャ・キャットなどのヒップホップ系が参加しており、私が観るきっかけにもなったのですが、エンドロールの知らないラッパーが参加しているIn the Ghettoなどいい曲が多いのでサントラはもうしばらくは聴くつもりです。エミネムのジェイルハウスロックトリビュート曲も良いですよ。(もちろんルーズ・ユアセルフには遠く及びませんが)
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