pilmo

エルヴィスのpilmoのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.5
プレスリーの曲は知っていても彼の人生についてはほとんど初見で興味深く見れた。
大佐役がトムハンクスとは、気付かず、役者としてのうまさに感動。

どうみても成功していたのに、ドラッグに溺れて死んでしまったロックの神様くらいの印象しかなかったが、スターならではの心の葛藤や、利用されている悔しさなど、人一倍の心の闇も抱えていたことだと思う。
また、彼の音楽が、黒人のR&Bやゴスペルを基本としていたこと、当時の黒人差別社会における制約との葛藤が、彼の音楽を生み、文化の融合にも結びついて、後々、今のアメリカらしさを切り拓いた立役者となったことがよくわかる。
主役のオースティンバトラーも顔は似ていないのに、話し方や仕草をよく研究しているのもとても印象的だった。
もっと名曲の生まれた瞬間など、エルビス側の歌詞としての演出も欲しかったところ。
pilmo

pilmo