さしみ

エルヴィスのさしみのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.7
太く短い人生。
生きていれば今年で89歳!
元々お母さんっ子でシャイで人と接するのも苦手なタイプなんて驚きでした。
とても繊細でナイーブな人だったんですね。
そんな彼を見い出し世に送り出したパーカー大佐。
二人三脚でスターダムに登りつめようって話ではありませんでした。
ビジネスとして搾取されるエルヴィス。
何も考えなくて良い、プレッシャーを感じたら“薬”を飲めば良いと擦り込まれ蝕まれる精神。

『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督作品らしくショーの華やかさや古き良きアメリカのファッション、小物に至るまでお洒落でした。
オープニングとエンドクレジットの“ELVIS”のデコりも凝ってて可愛かったです♪
お母さんにプレゼントした富の象徴でもあるピンクのキャデラックはあまりにも有名!
実は幸せのピークはそのあたりだったのか。
売れれば売れるほど何かを失っているようで、エルヴィス扮するオースティン・バトラーの憂いのある美しい瞳がしばらく忘れられないです。
さしみ

さしみ