第94回アカデミー賞直前鑑賞その②
ミュージカル•演劇はかなり無知な方ですが、あのRENTを作った方の映画ということだけは知ってました。
誰もが感じるであろう、30になるときの不安。誰が言ったか”30の呪い”
あぁ、わかるわかる。すごいわかる。
自分は結局何者でもないんじゃないか、これまで一体何を残せたのか、て考えこんでしまう人生の分岐点ですよね。
30歳を目前に控えたラーソンを焦らせるようにチクタク、チクタクとお話は進んでいきます。
最後の方にちょっとだけストーリー触れるので、観てない方はスキップください。
1曲目(30/90)から、すっと入りこめてテンポよし!これが1番お気に入りです。
といいつつ最後に披露される作品内で書き留めていたこれまでの言葉を紡いで作られた1曲もかなりうるうるしました。
本作は編集がほんとすばらしい!!
あとは、クリエイターに付き物である、”生みの苦しみ”、”消費/商業的なマテリアリズム”への批判みたいなところもポイントで挿し込まれてましたね。
2時間切る作品で、細かいとこまでうまーく落とし込まれてるなぁ、と感じました。
編集がすごい!(2回目)
そして、これを観た後だと、RENTの印象もさらに変わってきますね。(映画的な脚色は当然あるかとは思いますが)
35歳で早逝したジョナサン•ラーソン氏。
RENTの公演日に亡くなるってのも、何か運命的なものを感じずにいられないですが、逆にどんな才能ある人でも、普通に生きてる人であっても、明日はわからない。
そう感じました。
(ちなみにソンドハイムは昨年91歳!!で亡くなられてます)
でも、こうやって彼がいたことは、こうして語り継がれていくことに、すごい大きな意味あるなぁと。
あるあるですが、エンドロールに本人が出てくる系の作品(遠い空の向こうに、オンリーブレイブ、ハクソー・リッジ、ボヘミアン•ラプソディとか)は、ついつい涙腺ゆるむ。これ、あるある。
あとは、今回敵が強い(ウィルスミス•カンバーバッチ)ので、オスカー難しいかもしれませんが、アンドリュー•ガーフィールドの演技も素晴らしい!
自分は30超えた身ですが、観終わったその瞬間から”明日からなんかもっとがんばろ”と勇気づけられました。
だから、明日はいつもより5分早く行って仕事します。。
いつか自分も何かを作る側にいきたいなぁ。
「籠か翼か、どちらがいい?」
「言葉より行動がものを言う」
「どうしてベストを尽くすのか?」
「なぜ新しい道を切り開くのか?」