上白石萌歌に恋した男子はこれ見ないとだめだろ
鑑賞上の注意
いきなりアニメが始まります。それがなかなか終わらないので作品の選択を間違えたと思うほどです
でもそれは劇中アニメなんでいずれ終わりますのでご安心を
というくらい、長いです。長ーいカットが多用されますnetflixのローマより長い気がします
高校生が渡り廊下を走って階段を2階まで駆け上がって踊り場回って3階まで駆け上がって踊り場回って屋上まで駆け上がってドアを開けて屋上の端っこまで行くのをカット無しで見せてくれたり、日頃の映画だったら次のシーンに切り替わるとこでまだ風鈴が映されていたりするわけです
と、
類を見ない長ーいカットがどのような効果を生むかというのを体感する映画としておすすめです
自分はもう日頃の時間観念をはなれて遠い昔の夏休みに海辺のおじさんちに遊びに行った気分に浸ることができました
風鈴の音や潮騒、蝉の声、雷おこしをバリバリ噛む音とか、結構音の表現にこだわってる感じでした
原作は田島列島の上下巻のコミックで、私は田島列島ファンのひとりです
水泳女子と書道男子の朗らかな恋物語ですが、原作をそのままなぞるのではなく、クライマックスの泣き笑い？笑い泣きか に向けてバランス良く実写=現実に近づけてアレンジというか再構築された感じ、それはそれで良い脚本と演出だと思いました
原作は学校のプールから屋上を見上げるところから始まりますが、映画はなんと主人公達が溺愛するアニメ番組からです原作ではほぼ名前しか語られないアニメから始まるんです
なるほど、コテコって左官屋のコテを持っている魔法少女だったのね って分かりました無駄に 笑
たまーにワンカット映画って宣伝される映画があるじゃないですか。あれは私の場合気付けないことが多かったです。なので作る人が無駄に苦労（愉しくもあるんでしょうけど）してるんじゃないかと思いますが、この長回しは絶対にみんな気づくので監督さん勇気があって偉いなあと思いました
長回しの他にも
ベテランの男優さんと女優さんが脇を固めていたのですが、最後まで見ても、違うよなぁ声はそっくりなんだけど、でも素人俳優じゃない事はわかる一体誰よ
という楽しみはありました
あと、最近笑ってないなぁな人には、ラスト、主人公のサクを演じる上白石萌歌の笑い演技がとても良く効くと思います
あの笑い演技で女優賞を獲っててもいいんじゃないかと思うくらい見たことのないシーンなんですけど、とにかくつられて笑わざるをえませんよ 笑
140分ほど時間を確保した上で観ることが重要でです
急いているときに見たらリタイアする可能性大ですぞ
