見慣れた景色も尊く美しく見えることがある
視覚を脳で再構成する時に毎回違う像を描くから
人の頭にあるのは記録ではなく記憶
それを正しく他人に伝えることはできない
記憶はテキストより映像に近い
戸田真琴が思っていたことその心象風景の視覚化
大衆娯楽ではないが他人と自分と向き合うためのきっかけがこの作品にはあるように感じた
全く相入れないと思う映像がいつしか自分の嫌いな部分に触れてきて肯定も否定もせずに通り過ぎてく
こういうものなんだ
同じ事でも常に別の感情が入り混じってる
正解も間違いもなくただ付き添っていくだけ
------上映後------
舞台挨拶にて戸田真琴さんの登壇、アフタートークがあった
もちろんAVに出ている彼女も知っている
実物を見るのは「なっちゃんはまだ新宿」の上映後トークイベント以来
あの時も感じたが戸田真琴さんは内側から光を放っているような強さがある
キラキラしたオーラのようなものを纏っている
自分の中にある文字を拾って言葉にするのが上手な人なんだなと
たしか以前も同じ印象を持った気がする
パンフレットにサインを書いてもらう数十秒間、作品をみて思ったことを伝える
不器用な言葉から彼女はちゃんと文章を拾って理解していた
人の言葉を言語化することも上手なのだなと
今年でAVを引退する彼女
今後の彼女が描くものに期待してしまう
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▼劇場
チネチッタ
CINE10
▼作品名
『永遠が通り過ぎていく』 舞台挨拶付き上映
▼日時
2022/5/28(土)
21:00~22:25
▼座席番号
C-4