前半のバスに揺られている間の長回しがとても素敵。
じっと観察していると、いろんな人がいる。サコッシュからネギが出てる人、おもむろにアゴマッサージをはじめる人、ハイハットシンバルを片手に椅子に座っている人…本当に街のなかで自分が人間観察しているような気持ちになる。
乗客たちがしゃべる言葉はセリフと言えるほどはっきりしていなくて、それらとバスの動く音などが合わさってBGMのようになる。
生活音をBGMと捉えて音楽とするのならば、音楽×映画の新しい境地に達しているのではないか?とじんわり思った。
主演の松浦りょうさんの佇まい、空気感も素敵。