たくみ

東京の恋人のたくみのレビュー・感想・評価

東京の恋人(2019年製作の映画)
3.0
東京の恋人って聞き流してまいそうなタイトルやけど、よくよく考えると“東京の”やから不倫関係って事なんですね、観ていて気付きました。
ただ、ずっと不倫関係なわけではなくアバンチュール的な関係性の男女が描かれている。
『花束みたいな恋をした』の二人が30歳くらいで再開したらこうなるのかなと思いました。
なので満里奈と立夫は、荒み切った麦くんと絹ちゃんです。

伝えたいメッセージとしては『500日のサマー』と近いものがあるのかなと感じました。
好きな人とずっと人生を歩むというのは奇跡に近いんだよー、みたいな。
でも『500日のサマー』ほど描き切れてないって感じでした。
使っている音楽は超オシャレでした。
でもそれが第一印象に残るくらいなので、内容はそこまで深いものは無いのかなと感じました。
なんかとっ散らかってる印象でした。

最初に大学の先輩に会うシーンの意味がわからなかった。
奥さんがソープ嬢ってのも後々重要になってくるのかと思ったら特に関係なし。
第1章の必要性がわかりませんでした。

次章から川上菜々美さん演じるヒロインの満里奈が出てきます。
この方がAV女優って事は知ってたけどこんなに演技が上手なのは知りませんでした。
ほんまに演技が自然で悲壮感みたいなのが常に漂ってました。
元カレの前では明るく振る舞ってるけど観てない所では感情が死んでる。
これを演じ分けられているのが個人的は凄いと感じました。

逆に元カレの立夫の演技があんまりハマってないと感じました。
話し言葉じゃなくてセリフになっちゃってる。
舞台なら違和感ないのかもしれないけど、映画であの口調で喋られると違和感を感じざるを得ない。

その時の恋愛がいかに楽しいかなんて後になってみないとわからない。
けどその時には戻れない。人生って難しいですね。
まだこの映画を理解できるほど自分が大人になれていないのかもしれません。
30歳くらいになって再度みたら捉え方変わるのかも。結婚した後とか。
今のところはあまり感じる事が少なかったです。
どんなに過去のことが忘れられなくても、2人ともあかん事してるのには変わりない。
それを綺麗ごとの様に扱われても知らんがなって感じでした。

【その他メモ・独り言】
・スカジャン女子最高。
・アナルセックスは肛門の締まり悪くなるからやめた方がいい。
・濡れ場はさすがプロの女優って感じ。
・主演の人、ケンミンショーのドラマパートに出てきそう。
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