イマジンカイザー

映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

4.7
昨年の春映画に色々思うところがあったのでかなり身構えていたのですが、周回という本筋とプリキュアの先輩・後輩という要素が噛み合って大変に面白かったです。

イレギュラーな要素がない限り特に何も引き継がない周回の中、そうなると分かっていても後進に後を託して去る先輩たち、唯一事情を知っていて奮闘する現行組。どちらもそれぞれの良さが光っていたなと。個人的に先輩方を強く魅せる為に現行側が弱く見えてしまう、所謂『新人研修』的な要素があまり好きくないのですが、今回はそういった部分を上記で埋めている感じで観ていて気持ちよかったです。

まあ、でも登場前二作を熱狂的に観ていた層としては、それぞれに出番ががっつり割り振られているのが嬉しくもあり。再来年以降メインから外れる『HuGっと』組の最後の相手が、きのうを繰り返す敵なのは色々狙ったのでしょうか。

戦闘もここのところの作品じゃ類を観ないくらい動くし作画も綺麗。EDに普段プリキュア映画では見られない制作会社がつらづら並んでるのを見ると、延期の間に少し描き足したのでしょうか。この辺りも良い意味で予想を裏切られましたとも。

敵の事情に深く踏み込まず、けれど画を見ればなんとなく察せられる塩梅も良い感じ。ゲストキャラとの関係も納得の行く繋がりでしたが、この辺はメイン視聴者層にきちっと繋がったのか少し聞いてみたいところ。

二年連続『これはない』にならなくて済んだのと、この状況下、多少違和感があってもきちんと公開してくれたことに感謝、感謝。