かぴばる

ブラックアダムのかぴばるのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
4.2
 ドウェイン・ジョンソン、満を持してのヒーロー映画進出。

 大スーパーヒーロー時代の現在(エンドゲームでひとつの山は過ぎたか)、新しいヒーローを魅力的に見せるのは難しい。特質上、悪の復活、あるいは台頭は絶対に未然に防げないし、最後は必ずヒーローが勝つ。脚本で捻れない以上、演出を捻るしかない。本作は、善か悪かわからないダークヒーローを主役に据えることで、客のハラハラに応えてくれた。

 ドウェイン・ジョンソン演じるブラック・アダムの爽快感は予告の通り。彼がまっすぐ進むために突き破った壁の枚数は予告以上。ドウェイン・ジョンソンの顔のインパクトが強すぎて(まぁたドウェイン・ジョンソンが暴れてらぁ)となってしまい"役"に見えないのは欠点だが、終盤展開に意外性もあったし、予想より良かったんですよ、本当。