【アン・ハサウェイ 3本目】
アン・ハサウェイ主演のため、事前レビューでは酷評であることを承知で鑑賞。
たしかに、当時の国際情勢的な事前知識がないと話を呑み込むのが難しい上に、途中なんで急にそうなった?と理解が追いつかなシーンもみられたため、ストーリーは全体的に掴みきれない印象がある。
しかし、さすがのアン・ハサウェイの演技力には目を見張るものがあった。「プラダを着た悪魔」「マイ・インターン」のキラキラしたイメージが先行する彼女だが、今回の泥臭い役柄も申し分なくこなせていたし、なんならアン・ハサウェイの真の内なる魅力が引き出されていた作品のようにも感じた。
ストーリーに関しても、主人公が物語の先行き不明な展開に合わせて自身の進むべき道を失っていく姿を、視聴者に追体験させるという意図でもってあえて分かりにくく制作したと考えるならば、ある意味で監督の思惑通りであったのかもしれない。
結論、アン・ハサウェイ推しの方にはぜひとも観ることをオススメしたい。せっかくならストーリーも楽しんで欲しいので、鑑賞前に1980年代のアメリカと中南米の国際情勢を簡単におさらいしておくことを強くオススメする。