いつもいっちゃん

バビロンのいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
5.0
デイミアン・チャゼル監督最新作。
よっ!待ってました!
これは堪らない。
下世話なサイレント映画の破天荒な業界を栄光と衰退を巡らせる189分の大作。
アカデミー賞で作曲賞、美術賞、衣装デザイン賞の3部門ノミネート。
ゴールデングローブ賞では作品賞他、俳優賞など主要部門ノミネート。

チャゼル監督らしさも満載なんですが、今作はスコセッシ映画のイズムや過激な場面も多い。糞尿ゲロ、ヌード、乱交、バイオレンスなど、汚いものから裏世界まで描いた大人のエンタメに仕上がっています。
R15+指定を見事に喰らいましたね~。
ハイテンションな楽曲と、味を増すベテラン俳優たちの演技に脱帽。
特にブラピはかなり説得力を持った厚みのあるキャラクターでした、、、。
エマ・ストーンではなく、マーゴット・ロビーをキャスティングしたことが功を奏し、あの名作映画のあのキャラクターに当てられたのも納得。
映画業界の汚い部分、ストレス、裏の世界も描きながら、ピュア過ぎる映画愛も描いている。
ラストシークエンスなんてズルいですよ、、、
サントラも必聴。
アカデミー賞で作品賞ノミネートされなかったのが違和感。
汚いから???そんなこと言ってちゃ面白くない。
189分の長尺も気にならない程にハイテンポな映画でした。
「雨に唄えば」を観ているのと観ていないのとではまた違うので、予習をオススメ。