豪奢な乱痴気騒ぎが189分続くエンターテイメント超大作。
端的に言うと、傑作だがいささか長い、という印象。だからこそ"バビロン"なのだろうけど、ちょっと散文的というか、もう少し登場人物と挿話削ってシャープにしたほうがよくなかったか、と。個人の感想です。
冒頭のパーティの描写はかなり良い。何をしてもサマになるブラピはもちろん良い。マーゴット・ロビーのイカレっぷりもかなり良かった。こんな女に破滅させられるのはまっぴらごめんだけれど。でも一番良かったのは、ほとんど無名のメキシコ人俳優ディエゴ・カルバ。彼の誠実で純真な演技がこの作品を支えたと言っても過言ではなさそう。
それと、監督の「映画」に対する畏敬の念、尽きせぬ想いには動かされるものがあった。うん、最初に長すぎとか書いたけど、映画好きなら観るべき逸品ですよやはり。良い映画館で。
