さききち

バビロンのさききちのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2023年10本目

24:40追記ーーーーー
I love youを
「私はあなたを愛しています。」とド直球に伝えられてグッとくる人、「月が綺麗ですね」と婉曲で伝えられてグッとくる人。
伝え手と受け手の感覚の差。そんなことをグルグル考える作品。

タランティーノとチャゼル。
同じ映画愛を、同じくブラピとマーゴットを使って描いている。
タランティーノのワンハリは前者に近い。
俺は圧倒的にタランティーノの描き方が好きだったな。
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悪夢だ
俺は3時間何を観ていたんだろう

愛を「込める」のと愛を「伝える」ことの違いを考える。レイトショー鑑賞直後の23:30。

言いたいことはラスト5分なんだろうけれど。具体的だけど抽象的で、この3時間のように、というかOPシークエンスで顕著だったように、豪華だけど掴めない、込められてることはわかるものの、なんだか抽象的な、あの5分。間違いなく万人受けしないあの5分と、計189分。

俺はダメだ、、OPの一連のシークエンスでよぎった肌に合わない感覚がずっと続いて後半大爆発した。


23:50追記
などと帰り道、考えていたけど、

あの映像のラッシュは、映画の転換点や革新と呼ばれる作品たちだよね。無声映画からトーキーへの遷移のような。アンダルシアの犬、21世紀〜、マトリックスがわかりやすい。
この映画の肝の一つは、革新とともに切り捨てられていった人々とその悲哀、しかしながら切り捨てという現実の悲哀(瞬間・短期)に関わらず、作品として後世に「そこにいる」として残り続ける(永続・長期)ことができる映画というメディアのへの愛だよね。

でも、やっぱ、きついな。
さききち

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