さききちさんの映画レビュー・感想・評価

さききち

さききち

2017.1.2〜
時間は有限だけど観たい映画は無限。

映画(380)
ドラマ(5)

あみこ(2017年製作の映画)

3.5

シュールとアイロニーの中に、
涙とレモンの酸味が充満する。

雲を割って降り注いだ光は
太陽じゃなく蛍光灯の明かり。

純情で劣情を打ち砕け。

後ろ姿の切替とアップショットの数々、
そして劇伴クラシ
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.4

誰のために走る?
誰かのために走る。

誰のために苦しむ?
誰かのために苦しむ。

見知らぬ人を想える?
そこにいるから想える。

『花とアリス』の1年前、
2人が出会った時の話。

徐々に打ち解けて
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

-

クリストファー・ノーラン監修 アンレストア版 70mmフィルム上映@国立映画アーカイブにて。

あ〜〜〜〜ほんと良かった〜〜
ご尽力された方々に心からの謝辞を贈りたい!!!

前説では、観客の中に68
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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.9

『俺俺』以来、5年ぶり!
大好きな三木監督の新作!

ふせえり、岩松了、森下能幸、麻生久美子、松尾スズキといった三木組常連が演ずる、時にシュールで時にトリビア、スカしてるけどどこか抜けている独特のキャ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

-

極上音響上映 @立川シネマシティにて。

見ている世界と見「え」ている世界
虚像と実像
理想と現実

何者でもない自分に重なって、胸が痛くなる。

ネタバレを避けて語ることはできないので、続きは↓コメ
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.8

親友2人と男の子。
嘘と誠。対称と非対称。
そしてそれらが交じり合いながら描き出される、
思慕の機微。

鏡の国の非現実。
アリス。ハンプティダンプティ。父。
鏡像。フレアな四隅に高明度。
作り話と逆
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四月物語(1998年製作の映画)

3.2

冬を越えて満ち満ちた想いの蕾が、4月の大雨の下開花する、その淡くも光に満ちた瞬間を切り取った中編。

・初めて親元を離れた時
・大学入学時
などの緊張・不安、期待が入り混じる
独特のあの気持ちも追体験
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

-

あまり好みに合わない映画だった。
ワンカット(風)の映像で言うならば、同時期に公開されていた白石晃士監督『ある優しき殺人者の記録』は、時間という概念とワンカット風映像に必然性があって、頭をかち割られる
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.6

極上音響上映@ 立川シネマシティにて。
公開時ぶりの鑑賞。

赤と青。
全編、青みの強い映像に時折鮮烈に混じる赤。
序盤、性行後に見る緑(=赤+青-)の眩さ。

交替ゲーム。
疑心暗鬼が加速する、「そ
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

家族のかたち。信頼の深さ。

4時間版、serial editionで観た。
おとぎ話-犬猫魚- と 突き刺さる毒のような現実-サソリクラゲ毒カエル-。辛くも希望に満ちたこの世界。
孤独 絶縁 軽蔑
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.9

冒頭から色彩と照明が冴えるが、
後半、あるシーンを起点に、構図と感情の洪水が押し寄せる。

決してこの映画をフルで理解しているわけではないけれど…

思春期の繊細で傷だらけで多感で、
永遠に続くような
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TAXi(4)(2007年製作の映画)

3.0

シリーズ4作目にして、ダニエル×エミリアンの凸凹コンビ最終作。

ギャグにステータス全振り!もはやタクシーはタイトルのための飾りでしかない。笑

キャラのテンションと濃厚さは過去最高に。1作目からのテ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.2

極上爆音上映@立川シネマシティにて。
初日レイト、滑り込みに成功!

世界を支配する静寂。そして、手話。
作中で交わされるコミニュケーションの9.5割は手話という異質な肌触りの作品。ここまで音声会話が
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TAXi(3)(2003年製作の映画)

3.0

ギャグ路線への傾倒化が顕著に現れた3作目。

前作前々作のキャラ成分を濃縮し、おバカ警官たちの日常劇としての面白さは増。(いい意味で先の見えた)もはや様式美さえ感じさせる掛け合いや行動には何度も声を出
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.7

時折、赤が印象的に用いられる映画に出逢う。
本作もその1つ。その1つながら、それらとは似て非なる作品でもあった。

自然光と赤色灯。
白いカーペットと血。
白い路面と赤の消火栓。
黒い文字と赤い文字。
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TAXi(2)(2000年製作の映画)

3.0

前作に比べて一人称視点でのスピード感は増、コメディ色も増となったものの、カーアクションの比率は減。故に前作よりも爽快感は少なくなった印象。前作のコメディ要素が好きだった人には堪らない出来だと思う。冒頭>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

最初に書きます。オススメです。

9/22の公開から、新宿武蔵野館で満席が続いている作品があります。それがこの映画。私が観た回もド平日の真昼なのに観客でごった返していました。

成績優秀の特待生が仕掛
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ウルフなシッシー(2017年製作の映画)

3.1

想像していたよりも口喧嘩の応酬のスピード感はスローペースだったけれど、彼氏役のどこか他人事な感じや、妙に悟ってる感じ、そして飄々とした、どこか常にズレてるアスペチックな感じがツボった。

途中、長時間
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TAXi(1997年製作の映画)

3.5

スピード狂いの運転手と左折もできない刑事(免許試験8回連続落ち!)のザ・凸凹コンビによるカーアクションコメディの佳作。

何度目になるだろう、もうわからないくらい観ている。

バキバキにカスタマイズさ
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.6

差別意識と被害意識。
極度の意識や盲信は、自らを先鋭化の渦に陥れ、人は本来の自我を喪失してゆく。そうやって行き場のない怒りや攻撃が産まれ、本来起こり得ない不幸の応酬に至る。怒りは何の解決策も幸福も提示
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

映画とは、感動作とは、美談や美徳だけを映さねばならないものではない。

私自身もP.T.バーナムの生き方には賛同出来ない部分も多い。しかし、その考えを俯瞰してみると、それこそが、劇中、自身がヘイトを抱
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.4

『スカイスクレイパー』の監督ローソン・マーシャル・サーバー×ロック様のコンビによるアクションコメディ。同作がアクション寄りだとすると、本作はコメディ寄り。

ロック様は元巨漢のイジメられっ子、現在は筋
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

2.9

『死霊館 エンフィールド事件』や『アナベル 死霊人形の誕生』の怖さの根源、日本的な「ジメジメした高湿度の恐怖」「纏わりつく恨めしさ」「残り続ける情念」が鳴りを潜め、真逆に位置する「音で脅かす」「物理的>>続きを読む

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.7

新世代のダイハード。そして燃えよドラゴン。
超高所で繰り広げられる筋肉モリモリマッチョマンの受難と攻防。

メインビジュアルのシーンに終始しない点が好印象。波のようにアドレナリンと冷や汗シーンが押し寄
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.9

感情/概念/対象物の数珠つなぎ。
相似と対比の綺麗なパズル。
アスペクト比に籠る陰鬱/閉塞/解(開)放。
擬似インタビューで浮かび上がる「生」。

抑圧と倒錯。動揺と狂気。不変と不変。

様々なアシン
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リーサル・ウェポン4(1998年製作の映画)

3.8

3を爆破と例えるなら、4は爆破・大爆破・大団円だ!
現状、シリーズ最終作にして集大成!

もはやシリーズ恒例!開始直後から単刀直入にエンタメしてくれるOPは痛快!凸凹コンビの会話劇×ド派手アクションと
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.1

自覚的に少年時代に置いてきたもの。
無自覚に少年時代に置き忘れたもの。

昔はわかっていたこと。
今は見えなくなっていること。

心の切迫と余裕。

大人になって家族を持ったクリストファー・ロビンが、
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.2

なんと表現しようか。賛否で言うと賛寄り。
でも、プレデターしてたしプレデターしてなかった。

各自のバックボーンの重い/軽いに関わりなく、フレームにいる者たちがサクサク殺されていくのは不謹慎だが爽快。
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.7

対応策が全く見えないほどの最強の幽霊。
「この映画、終わるのか!?!」と何度も本気で心配になった。

相も変わらず、
音でビビらせる演出は複数箇所あるものの、
陰影・音を含めた演出で
常にフレーム内外
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.3

極上音響上映@立川シネマシティにて。

生まれ育った孤児院を閉鎖から守るため、
チンピラの兄弟はバンドの再結成とライブ開催に獅子奮迅するが、トラブルは雪だるま式に広がって…

レイチャールズを筆頭にし
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.3

幼少期、
寝る前の暗闇が怖くて。
一度怖いことを想像してしまうと、輪をかけて様々なイメージが頭に浮かんできて眠れなくなる。
そんなことありませんでしたか?

本作は心霊人形アナベルの最古の誕生譚であり
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.0

超巨大ザメvsステイサム!
27mの巨体が、2mにも満たない我々の期待と
タイマン勝負する!

前半は展開がぬるく、サメの恐怖というより睡魔が襲ってくる!
ただし!中盤以降は転覆するタイタニックのよう
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

午前10時の映画祭
極上音響上映@立川シネマシティにて。

映画館至上主義ではないが、
映画館で観た方がいい作品というものは確実に存在すると思った。

映画。映像・音響・衣装などからなる総合芸術。
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プレデター2(1990年製作の映画)

3.5

『ザ・プレデター』に向けて!
主演は『リーサル・ウエポン』のダニー・グローバー!

子どもの頃に観た刷り込みか、
個人的にはプレデターのイメージはこの作品。

冒頭、突然始まるギャングと警察の市街戦!
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リーサル・ウェポン3(1992年製作の映画)

3.4

1から飛躍した2
そして2から更に飛躍した3。
失敗作が多い3作目のジンクスを跳ね飛ばす。

アクションの規模・火薬の量は数倍増し
主演2人の会話の妙・コミカルさもUP。

事件が起きたら飛んで行き、
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.5

劇場公開時ぶりの鑑賞。

カクカク平面ポリゴンのキャラ達が、彼らの世界で、奥行きを持って息づく姿に胸ときめく。多数の人気ゲームキャラのカメオ出演はまさに『レディ・プレイヤー・ワン』の先駆け。レトロゲー
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