こーたろ

バビロンのこーたろのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

3時間?一瞬で過ぎるよ。
キャサリンが、
water, darling ってセリフ言うの面白かった。
マーゴットロビーはまた演技すごくなってるし、早くもワンハリのオマージュするし、
プラピはある意味で自身のキャリアに重ねた役だったのかも。
トビーもまた銀幕に戻ってきて嬉しいぜ!


ネタバレ

冒頭のゾウのウンチシーンと、途中のマーゴットロビーのゲロシーンは関連してると思う。つまり、エライヤツの機嫌をとる行動に対する反抗だ。

金もちパーティで人生が動くのいいよね。
それぞれのしあがっていく。
スタートから何もない2人がこれから始まっていくシーンだ。

マーゴットロビーの役どころは、類まれなる演技力でありながら素行の悪さが貧乏のままで、プラピと同じくトーキーの時代に移り変わった事で品性が問われ、破滅していく所だ。時代の変換期に、とゆうより自身の変化に対応出来なかった。
破滅にも自覚があって、マニーとの関係にギャップがあったんだろな。

ディエゴの役、マニーもまたラッキーな事に大きなものの一部になりたい、という夢に向かい、プラピに映画作りを叩き込まれる。映画撮る時、プラピからの電話で映画作りを教えてやれ!とハッパかけられるシーン良かった。
良い感じにのしあがるが、ロビーに固執するあまりに破滅しかける。
でもそれが人間臭くて良いんだよな。

トランペットのシドニーさん、彼も上司に愚痴愚痴いわれながら成功を手にするも、変革に耐えられず、プロとして仕事をこなしつつ、自身のプライドを曲げずに栄光に背を向ける。
自分の人生だから、生き方は選べるよね。
ポリコレ要員かもしれないが、印象に残る役だった。

トビーマグワイアは、マフィアだったが病的なヤツで良かったなー。いつ出るか楽しみだったけど強烈だった。制作サイドでもあるらしいけど、やっぱ演技するとスゲー存在感。プラピと絡んで欲しかった。

キャサリンウォーターストンもプラピ嫁で、身長高くてお似合いだったな。
セリフ練習の時、キャサリンてセリフがあるのも良かったよな。
プラピの友達の振られては泣いていた男が死んで、タイミングが悪かったけど、実はプラピの役どころを時代にアップデートできた存在だったかもしれない。

プラピ、ジャックはとにかく映画大好き野郎でこれはプラピにも似てる感じがする。
魔法がかかる場所といい、映画に対する熱量もハンパないし、酔っ払っても映画に向き合えばガチだった。
嫁がどんどん変わるのも、キャサリンとのやりとりをみればわかる。結局は映画が全てなんだよね。それがもう出来ない現実を悟ってしまったから、他の行き方を選択出来なかった。
行動の行き先は納得できる。昨今の日本の役者やタレントの自殺、妥協できないプロだからこそ終点を悟ってしまうんじゃないか。


ともあれ、最後のシーンでマニーが観る映画、現代までずっと続き、それは永遠に残るものだって悟った時、ようやく大きなものの一部になれたと涙する姿が良い終わりだった。
こーたろ

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