1920年代後半、無声映画からトーキーへ移り変わるハリウッドの狂騒を通し栄枯盛衰を描く。
これは面白かった!
久々にもう一回観たいと思った作品。
2度3度観れば新たな発見もありそう!
急速な時代の変化で淘汰された人々も映画の長い歴史を紡ぐ上では必要であり、彼らの輝きの上に今があると再認識した。
冒頭の狂乱パーティーシーンは何でもありな無声映画時代のエネルギーが伝わって来て導入としても良かった。長いという意見もあるが私は必要な長さだったと思う。
無声映画ならではの複数セットでの同時撮影や破茶滅茶な戦闘撮影など、実際にあぁだったんだろうなと興味深かったし、トーキーになってからネリーの “やり直し” 撮影はコント!マジで笑えた。
ジャスティン・ハーウィッツの音楽が全く当時のものではないのに現代人の耳からそれらしく聴こえ、強烈なストンプやスカビートが狂った時代を表していて良かった。
エリノアが落ち目のジャックに言う「あなたが死んだ後に生まれる人達も映画の中のあなたを友人のように観る・・・それがあなたに与えられた特権」という台詞が印象的だった、私も同じように感じている「映画俳優って羨ましいスクリーンの中では歳を取らない」ってね。
ブラピのスター性はもちろん、マーゴット・ロビーの体当たり演技も素晴らしかったし、初見のディエゴ・カルバののし上がって行く演技も良かった。
“クソ喰らえ”とか“ヘドが出る”という言葉を映像化した汚さはあるが、テンポの良いカット割りと卒のないシナリオ、壮大なセットと大人数のキャストなど見応えあった。
3時間超えも気にならず楽しめて大変良かった。
監督 デイミアン・チャゼル
キャスト
ブラッド・ピット
マーゴット・ロビー
ディエゴ・カルバ
ジョヴァン・アデボ
ジーン・スマート
リー・ジュン・リー
トビー・マグワイア
P.J.・バーン
オリヴィア・ハミルトン
フリー
サマラ・ウィーヴィング
オリヴィア・ワイルド
ジェフ・ガーリン
ルーカス・ハース
マックス・ミンゲラ
エリック・ロバーツ