ざわ

バビロンのざわのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.0
粗野で下品で無法地帯。最初に酒池肉林のパーティーを見せられた時は、観る映画間違えたかな?と思った。
そこからのトーキーの名俳優ジャックの実力や駆け出し女優ネリーの成り上がりが描かれていく。その中にも節々の描写に陰鬱な影が映る。そういう時代だったのだろう、そのような意図を感じた。
物語としても、移りゆく時代に適合できない人々の苦悩と暴走と堕落がまじまじと描写されていた。
とても苦しい映画だった。映画の中で、ジャックは映画は現実を忘れさせてくれる、と熱弁していたが、この移りゆく時代とオーバーラップしてまじまじと現実が思い出された。とてつもなくリアルな映画だった。
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