うわあ、、、予想通りっていうか、もうそれ以上に初っ端からカオスでしっちゃかめっちゃかで、享楽的で刹那的で退廃的で、着地点が見えなかったよ。
どういう気持ちで見ればいいのかも分からなくて、捉え方もいまひとつピンと来ないし、
これは歴史なのか、フィクションなのか、エンタメなのか、カテゴライズして落ち着かせることもできなかった。
でも、そんな嵐の中でも確かに感じたのは、いろんな文化や風潮が栄枯必衰のごとく隆起しては沈んでいき、それでも変わらずにずっとあり続けた、映画を楽しむ人々の存在。
過激ではあるけれど、描かれているのは映画愛で、讃歌で、彼らのような存在はこれまでもこれからも永遠で、失われることはないっていうこと。
とは言え個人的には、もう少しマイルドな表現の方がありがたかったし、心境としてもがっつり浸れた気もするけれど、それは『ララランド』でやったよ〜ってことかな。
とある彼は混沌とした波瀾万丈の時代を息抜き、
とある彼は天使や亡霊たちと永遠を生き、
とある彼女は強烈に一瞬で駆け抜けていった。
切なくて、無情にも思える程脈々と続くその結晶の一部を、今わたしも享受していることの嬉しさと、重さを感じるには充分過ぎる時間でした。
“現世での時は過ぎても、天使や亡霊たちと永遠を生きられるのよ。”