このレビューはネタバレを含みます
1920年代から、50年代にかけてのハリウッドで、無声映画から、有声映画に移り変わり、時代の変遷と、そこに生きる映画人たちにスポットライトが当てられ、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの兄弟のような作品だ。
とにかく、マーゴット・ロビー演じたネリーが自由奔放、下品で、ギャンブル依存、ドラッグに塗れ、ゲロ吐いたりとなかなか強烈だった笑
ただ、生き急いでいる感が何とも切なかった。
ブラッド・ピット演じたジャックは、時代の移り変わりについて行けなくなる様が何とも切なかった。
マニー役の俳優は知らなかったが、夢見たはずのハリウッドで、ギャングに追われる羽目になり、何とも気の毒だった💦
キャサリン・ウォーターストンや、オリヴィア・ワイルド、ちょい役ながらレッチリのフリーや、トビー・マグワイアも出演。
トビー・マグワイア演じたギャングのボス、ジム・マッケイは不気味で、悪趣味で存在感があった💥
1920年代のハリウッドやアメリカって、なかなか想像しにくかったが、ドラッグがそこにあり、乱痴気騒ぎしたり、当時からそういうアメリカはあったのかと思うと、それも文化なのだろうと思う。
最後のマニーが映画館にいるシーンで、その後の映画シーンへのオマージュがあるのはグッと来た。
あれは、デイミアン・チャゼルの、映画への愛だったのかな🎬
189分と、なかなか長い映画だが、ただの映画愛の映画ではなく、観衆に飽きさせない映画だと思う。
タイトルのバビロンは古代都市のことではなく、腐敗と堕落の都市=ハリウッドの真実を言い表しているのだろう。