大学のダイビングサークルを舞台にした青春コメディ。
映画は”つかみ”が大事だなと思った。この映画では、主人公が大学のキャンパスに真っ裸で置き去りにされているところからスタートし、インパクトのある始まり方ではあった。しかし、そのあと20～30分くらい同じような展開が続くので正直飽きてしまい、この時点で集中力が下がってくる。”つかみ”としては失敗だと思う。
ストーリーとしても、どこに重点を置いているのかよくわからない。大学に入った主人公の成長なのか、恋愛なのか、友情なのか、海の美しさを伝えたいのか。どれも中途半端でいまいちだった。冒頭の同じような場面の繰り返しをもっとコンパクトに収めて、他の何かに重きを置いたストーリー展開にしてほしかった。そもそも大学に入学したての学生が酒飲んでいいのか？
主人公の男(先に出てきたほう)もあまり魅力的ではなかった。演技のせいだろうか。あれだけ顔が整っていて、体も鍛えられているのになぜか弱々しい。そういう性格なのかと思いきや、大学の強面の先輩には恐れることなく対等な物言いをするなど、そういうわけでもなさそう。どんなキャラやねん。ダイビングを続けたいと思った理由もよくわからない。女の子にモテたいとか、ダイビングにあこがれてるとか、ありきたりな動機でよかったのに。
よかったところといえば、出演している女性キャストが可愛かったところ以外はあまり思い浮かばない。後半、若干盛り返したが前半のグダリ具合が受け付けなかったのでこのスコアとなった。
